「もの忘れ」はうつ病でもあらわれますが、認知症の記憶障害とは異なります。
「うつ病」の物忘れは、新たな事柄を覚える「記銘力」の低下です。
新聞を読んでもなかなか頭に入らず、時間をかけて読んだのに内容を覚えていない。あるいは、仕事で打ち合わせをしたのに聞いたことが頭に入らず、結局、覚えていなかった、などがこれに該当します。
これに対して、認知症の場合は、既知の事柄の記憶そのものが抜け落ちてしまいます。
朝食で何を食べたかを思い出せないだけではなく、食事をとったこと自体を全く覚えていない、などです。
「うつ病」の原因はさまざまですが、ストレスが誘因となることが少なくありません。
ストレスの中でも、「うつ病」の引き金となりやすいのが、大切な人やものを失う喪失感、環境の変化、人間関係のトラブル、健康面や経済的な不安などです。
ストレスを感じると、落ち込んだりイライラしたりしますが、同時に、集中力が低下して、もの忘れを引き起こすことがあります。
真面目で几帳面、責任感が強い人ほど、ストレスを感じやすく、「うつ病」になるリスクが高いのです。
脳を鍛えて記憶力を高めるには?